2011.12.12
お別れの挨拶
silvia

ポパヤンから2時間バスに揺られ、日帰り旅。
火曜日の市には、たくさんのインディヘナ(先住民族 所謂インディアン)が
集まるのが有名な、小さな町 シルビア。
ボリビアより北部、アンデス地方にはたくさんインディヘナがいる。
私はその地方に長くいたので、大変お世話になりました。
写真を撮ろうとしたら 「金払えやーー!」 と大声を出させてしまったり、
商店で帽子試着して買わずに出ようとしたら 「ありがとうって言えや!」 ってご指導下さったり
これ何だろうと思った野菜に触って買わなければ「触ってんじゃねーよチナ!」と説教頂戴したり。
ボリビアのインディヘナが一番ヤンチャだったかなぁ。
商売してるインディヘナの多くは女性なので、ほとんどが女子からの言葉だったけど、
急に声を張るのが上手なのは、ちょっとだけ羨ましい。
ってだけ言うと、インディヘナってとんでもないもんに聞こえるけど、
優しくて素敵なインディヘナもたくさんいたんです。
見た目イカツイのに、しゃべったら目茶目茶 小声で、かつ か細い声 とか。
とか、そんなのはどうでもよくって、
日本であった地震の事を気にして泣いてくれたインディヘナもいた。
私は他の国の人を思って、泣いた事が無かった。

私にとってコロンビアが南米最後の国になる。
中米を今回はカットする事を踏まえ、これから行く地方を考えると、残った南米の中で
インディヘナと会えるのはこのシルビアが最後になるかもしれない。
そう思うと、今まで半年以上もの長い間、インディヘナの皆様には
大変お世話になったので最後のご挨拶に行かずにはおれん。
二日酔いの体をおしながら、市場を目指す。

民族によって衣装が違うが、今までに見たこと無い類だった。
編み物が盛んなので、糸を紡ぐ姿が多くみられた。
今までの他の国では、女性が民族衣装で男性は女性ほど着飾らないところが
多かったが、ここでは女性も男性も同じくらい、というか、ほぼ同じ衣装。
なので男子も女子もスカート。

ここに来て良かった。
私にとって、ここがインディヘナに会える最後の地で良かった。
シルビアのインディヘナは皆やさしかった。
写真撮ろうとしたら、さっと姿を隠す人もいたが、綺麗な程の さっと 具合。
ポーズとまではいかなくても、撮っていいわよとカメラ目線送ってくれるおばぁちゃんもいた。
中睦まじくおしゃべりをして、楽しそうに笑っているインディヘナ集団。
今までもその姿を見てきた筈なのに、雰囲気が柔らかく感じて
なんて幸せそうなんだと、なんだか癒されてしまった。。
もっといたかったけど、雨が激しくなってきたのとカメラの充電が切れてしまったのが
帰ろうの合図。

インディヘナのおばさま方に、一つだけ聞くのを忘れてしまった。
なぜ雨が降ってるのに、帽子だけビニール被せて傘ささず他は濡れて平気なのか。
それは、またいつか会うまでの謎のまま。

インディヘナ様。
長かった私のアンデス旅も、まもなく終了が近づいてまいりました。
皆様のお陰で、なんとか無事に終了できます事、心から感謝しております。
いろんな思い出ができました。
どれも忘れ難く、とっても大事なものです。
まだまだ半人前の私、至らない点も多々あったかと思いますが、
温かいお心でお許しいただければ幸いです。
また次回お会いするまでに、もっともっと大きな人間になる様がんばります。
ではでは、皆様のご健康とご多幸をお祈りし、
お礼のご挨拶と代えさせていただきます。
gracias amigos