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2012.04.25 socialismo
socialismo

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キューバの有名な話としては、医療や教育費が無料。

医者になろうとすればお金をかけずになれるのだ。留学生もそう。
国としても、医療には力を入れていて、海外に医者が輸出されている感じ。
むかし茨城であった原発事故の際にキューバが日本へ医者を派遣するとフィデルから
提案されたが、当時の日本は国際問題にしたくなかったのと、
自国でなんとかできると判断し、それを断った。

出稼ぎというか、救援のためというか、海外に行く医者が多い。とくにベネズエラ。
外国を知ってしまうとなかなか帰りたがらなくなってしまうキューバ人がほとんどで、
実際、キューバ国内では医者不足になりつつあり、深刻な問題になっている。
診察や手術代は無料でも薬にお金がかかり一回に100円くらいかかるので、
看護婦が薬を病院から横流しすることもある。
横流しは薬だけでなく、患者に配られる食事・毛布に至り、
ある精神病院では餓死者が出るほど。


とは言っても、医療機具などは先進国ほどに揃ってはないが、
世界が求めるワクチンを作るという意味では最先端の医療技術と言われている。


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でも、やっぱりキューバといえば社会主義についてが一番気になるところ。


社会主義国家とはどんなものか。

現在、世界で残っている社会主義の国と言えばアジアの中国・ベトナム・ラオス・北朝鮮。
中米のキューバ。

中国・ベトナム・ラオスは自由経済を入れてるし、もはや資本主義かぶれの社会主義。
北朝鮮は、軍事独裁国家の色が強すぎるし、ツアーで行けるけど、
5日間で20万くらいするし、ガイドが公安だから用意されたものしか見れない。

私の頭の中では、キューバはそれなりに自由に見て回れる最後の社会主義国家。


スペインから独立したかと思えば、アメリカから見えない支配を受け、
それから逃れるために、フィデル・ゲバラがキューバ革命を起こし成功した後に
社会主義宣言!をするに至る。

革命が凄く身近にあるからか、キューバ人は友達という単語以外に
同志という言い方をよく使う。





若き男前の革命家 チェ・ゲバラ が国内外問わず人気だが、
そもそもゲバラを誘ったのはフィデルだし、確かに自分にも厳しく、思想を貫いたゲバラからは
学ぶべきことも多いにしても、私はもっとフィデル人気になってもいいと思う。。
まぁ、ルックス・今は亡きというのがオイシイところでもあるのはわかるし、
フィデルが生きている自分の顔や言葉をアートにしたり、像を作ったりするのを
政治として良くないと禁止しているというのもあるが、
街にはゲバラのグラフィティがそこらじゅうに溢れている。


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そもそも、社会主義とは資本主義の弊害から逃れ、より平等に公正な社会を目指す思想。

キューバの平均月収は約20ドル前後。
国民全員が公務員なので、先生や医者、有名野球選手もみんな給料は一緒。
ボーナスみたいに、どんなにがんばっても国へ貢献した分が自分に返ってくることは
無いので、サービス精神は基本的にゼロ。


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確かに基本的に平等だけど、観光客相手の仕事をしている人の月給は
どれだけお客を獲得したかで平均20USドル程度の人とは数倍、10倍以上変わってくる。

というのも、国に通貨が二種類あるからだ。
もともとキューバ人はCUPという通貨を使っていた。
昔はサトウキビ・葉巻の輸出が主な産業だったが、90年代後半から観光業に力を入れだし
外国通貨獲得のためにも、外国人様の通貨CUCが新たに誕生。

基本的には、キューバ人用通貨がCUP、外国人用通貨がCUCと言われるが
CUCでしか買えないものもあるので、キューバ人もCUCが使えるし私たちもCUPが使える。
常に使い分けるので、常に財布の中には2種類のお金がある。


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その割合 CUP:CUC=1:25 

CUP 日本円に換算すると約3円。
CUC ほぼUSドルと同じ82円。

差が激しすぎる。
キューバ人向けのアイスは一つ4円、ピザは30円くらいで食べれるが、
西洋諸国にある様な外国人向けレストランでは価格もピザが約1000円と、ほぼ西洋価格。

それはもう、CUCを手に入れるかどうかで生活が変わってくるもんだから
外国人相手に商売をしたいところだが、政府に登録すると税金が高いので、
先生や医者が休みの日はバイトがてら、違法ながら外国人向けのタクシー営業をする。
見つかれば罰金だが、それでも隠れてCUCの収入を求める。


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本来、そういった違法を取り締まるのは警察か防衛委員会。

キューバには革命後、革命防衛委員会というのができた。
地区でそれぞれ委員長が決まっていて、その家には委員会のマークが必ず貼ってある。
頭が大きな目、手にはナイフを持ったマーク。
革命に反することをしたら裁きますよっていうことだが、
今は多分機能していない。


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昔は社会主義のもと、本当にみんな平等だったかもしれない。
今は、手に出来るか出来ないか。


ここも格差社会から逃げられない国になってしまっている。


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私はキューバ人が大好きだ。
見てるだけで面白い。


それに、南米は所謂ラテンな人達が多いところだと想像していたけど、
私が行った国の中でキューバ人が、私のイメージ通りのラテンに一番しっくりくる。


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ある日、肉やに入ったおばちゃんを外から眺めていた。

おばちゃんは、豚のバラ肉塊を買っていた。そこそこでかいの。
おばちゃんは、カバンからビニール袋・ハンカチを取り出し、肉をハンカチに包んで鞄の中にしまった。
白いハンカチなもんで、肉汁を急激に吸いみるみるピンク色に染まるのが
スケルトンな鞄なもんで、すぐ確認できる。
肉汁を吸ったハンカチはすぐに、そのスケルトンの鞄を汚し、獣臭さを放っただろう。

*写真は違う人だけど、さばくのが大変そう。


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ある日、野球場の周りの芝生でトレーニングしている人がいた。
その人は、腰に紐を括っていてその先にはコンクリのでっかい塊。
バス停からパクってきたのかなと言わんばかりの。


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これは物が無いという証拠だが、
今そこにある物を大事に使う。


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キューバ人は、みんな自分達を貧しいと言う。

確かに貧しい。
外国に行ったことのあるキューバ人は、その国をパライソ(天国)だったと言う。
普通、私もそうだし他の人も外国に行って、天国という表現はあんまり使わないし
キューバ人からそう聞くと、自分の国を嘆いているかの様に聞こえてしまうが、
そんな話をした後には、それでも私はこの国が好きなのよ!と言い、
とびっきりの眩しい笑顔を見せてくれる。


この人たちよりも、私たちの方が心が貧しい。

日本人や、先進国の人達が持ってないものをたくさん持っている。


いつか現在の中国の様なシステムになってしまうかもしれないが、
先進国としては、ここから学ぶものもたくさんあるのではないか。
あまり変わらないでいて欲しい。


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キューバのビザが1カ月でなければ、もう少しいたかった。
毎日が楽しすぎて遊び疲れ、あっという間過ぎたキューバ。

またキューバに必ず帰って来たい。


次の目的地はカナダ。
カナダがキューバに投資したり、カリブ海に遊びに行くカナダ人が異様に多いから、
国営クバーナ航空のチケットの値段がLCC並みに異様に安い。
キューバから近いメキシコよりも、遠いカナダの方が安いのは驚きな事実だけど、
これも政治の一環。

激熱いキューバから、気温が―8度のカナダへ。


嫌で仕方ない。


2012.04.19 cine cubano
cine cubano

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映画が好きです。

詳しいわけではないけど、映画を見ていない時期が続くとストレスが溜まる。


旅はイエメンあたりから、訪れる国ごとにその国の資本の映画が
見れればと映画館に行く様になった。

とは言っても、音声現地語の字幕が英語ならまだしも、
字幕無しの音声現地語のみでこられると、役者さん達の雰囲気で
映画自体を少しでも感じ取ることに徹するのみ。

映画の内容・質 以外にいつも気になるのは、映画館に来ている現地人。
どんな人が来て、上映中はどういう風に見ているのか。

印象的だったのはイエメン。
300人程収容される大きな映画館に現れるのは、たった15名ほど。
イエメン映画というものは無く、インド映画と3流のハリウッド映画が15円くらいで見れた。
イスラムの国だけあって、男性のみ。
イエメンの男性は、常日頃、大量の葉っぱ(カート)を噛み続けて少しの覚醒を楽しんでいるが、
映画館にも、全員がしっかり大量のカートと水を持ってくる。
映画なんか、ちゃんと見れないんじゃないか。。


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旧市街から新市街が近くなるにつれ、映画館がちらほら出てくる。
新市街には、バスで3分くらいのそんなに遠くない範囲で、ざっと5つは映画館がある。
小さいところを入れれば、それ以上かもしれない。
町のサイズにしては数がすごく多いんじゃないか。

ほかの都市に行っても、どこにでも何箇所もあり、
日本の様に同じ時期だから他の映画館で同じ作品がやっているわけではない。

邦画から洋画まで、それぞれの映画館が、選んだ作品をやっているので、
映画館がたくさんあっても映画の本数さえあればお客さんは来る。



日本円にすると 一本 約6円 で映画が見れる。

ハバナの街角で食べれるピザの5分の一の値段。

年間パスポートは約90円くらい。





社会主義の国だけあって、キューバには映画芸術産業庁がある。

革命以前は、映画は存在こそしていたが数は少なく、
革命と同時に 国の産業として本格的に!とフィデルが力を入れ、
遊びが少ないキューバでは、映画は国民にとって立派な娯楽になった。



新市街の映画芸術産業庁の施設に行ってみた。

入口がこれだ。

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四方の壁、天井がこれ。(全て映画のポスター)

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受け付け

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新市街なだけに、今まで紹介した旧市街の写真とは同じ国とは思えない部分はあるが、
新市街にある他のどのビルよりも、間違いなく力が入っている。
急にアートの発展振りを突き付けてくる。

映画を製作した側としては、もちろん映画がヒットされれば嬉しいが、
社会主義だから国民すべて公務員な為、映画が売れても売れなくても給料はいつも通り。
だから他の国と違い、制作側がポスターのデザインに干渉してこないことによって
役者の写真を使う必要もなく、アーティストが好きに描くことが出来、映画のポスターにおける
アートが発展した。

実際、キューバ映画のポスターを海外のバイヤーが仕入れに来る程にお洒落なものが多く、
旧市街の繁華街オビスポ通りを注意深く歩いていると、ポスターを売っている店が少ないがある。
物が少ないキューバのお土産と言えば、木彫り、ゲバラ関連、葉巻がメインだと思うが
通の人は、ポスターをお土産に買って帰るのだ。



映画館に通いだして、ハバナにてラテンアメリカ映画祭が開催されることがわかった。


スケジュールを見ると中南米とアメリカの作品に加え、ドイツやフランスなどヨーロッパ作品と幅広い。

どうやら毎年12月の恒例行事らしい。

ハバナ中の約20の映画館で 朝8時~夜10時ごろまで代わる代わる上映される。

15回分見れるパスポートは 約60円。


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どの映画を見に行っても、9割方お客さんで映画館はどこもいっぱい。

映画館近くのアイス屋に入れば、いつも満員な店だったが
いつもと変ったのは、みんな映画のスケジュール片手にアイスを食べている。


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私がチョイスした南米の映画、キューバの映画はほとんどが素人作品に感じるものが多かった。

音楽がブツっと急に切れちゃう!とか
マイクの影が映ってる!とか
マイク自体が映っちゃってる!とか

残念な仕上がりだったが、相当な若手作品をチョイスしてしまってたのかもしれない。



世界的にもアートだけではなく、有名らしいキューバ映画。

また チャレンジしたい。
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